今まで制作したものをまとめました。
映像制作から研究発表まで色々なかたちで表現しました。
2023年から2024年までにかけて制作した映像作品集。私が今まで制作してきた映像の集大成となるため、オープニングでは私の好きなシンプルかつ綺麗なタイポグラフィ、モーションを意識して制作した。
デイヴィット・ホックニーのフォトコラージュ作品は、同じ被写体を撮影した写真を何枚も重ね画像という媒体で映像のような表現をしている。
この作品はそんな表現方法に影響を受けて制作した映像作品になる。
デイヴィット・ホックニーは「写真」から「映像」を表現しているが、映像のなかでそのような表現方法を使用すれば「時間経過」まで表現することができるのではないかと考えて制作した。
本作品は現実世界にUIが侵食するというテーマで音楽、映像ともに制作した。
昨今はVR(仮想現実)が注目されているが、今回はAR(拡張現実)から発想を得て現実世界に合ったUIを載せるといった形で制作を行った。
また音が大きくなるというシーンでは実際に音楽も大きくするなどの視覚的同期を図る工夫もし、今後やりたいことのひとつでもある「新たな鑑賞体験」に近づくことができた。
GoogleのStreet viewというサービスは地図を360度見れるようにする仕組み上、移動の際に風景が引き延ばされることに気が付いた。
この現象は平面の地図でも、現実世界で歩いても見ることのできない光景だと考えこれをテーマに作品制作に取り組んだ。
引き延ばされた瞬間のみを切り取る、フレームレートを変えるなど強調できるように工夫した。
グラフィティというと何が思い浮かぶだろうか。
おそらく落書き、犯罪といった悪いイメージを抱いている人が多いだろう。
しかし私はグラフィティのデザイン性に強く惹かれ、悪いイメージを抜きに広く知ってもらいたいと感じた。
そこでこの作品では、悪いイメージを彷彿とさせないシンプルでクリーンなデザインでグラフィティの種類を紹介している。
また、作中で紹介されているグラフィティは実際の質感に似せるためアナログで書いたものをスキャンして映像に取り込んでいる。
私は環境音を聞くためにイヤホンを外して移動することがある。そんな時目を瞑ってみると、見えていた景色と聴覚情報だけから得た景色が全く違うことに気づいた。
その感覚をヒントに、環境音をモーショングラフィックスとして可視化したときにどんなモノが見えるのか、視聴しながら想像することのできるような映像作品を制作した。
この感覚を共感してもらうために特別なシーンではなく日常的なシーンでの収録を意識し、それとともに快適に視聴できるように数人から意見をもらい時間を調整した。
本楽曲はラップ調のボーカロイド楽曲であるため、ヒップホップのMVの特徴とボーカロイドのMVの特徴を融合させることをテーマにした。
ヒップホップのMVからはカット数の多さやカメラワークを参考に、ボーカロイドのMVからはリリックモーションや情報量の多さを参考に制作を行った。
また、自身の自主制作(GRAFFITI AS DESIGN)に経験をもとにグラフィティを書くなどの工夫もした。
(監督・CG・リリックデザイン/モーションを担当)
静岡県富士市を走る岳南電車は貨物輸送の廃止によって配線の危機に陥ってしまう。そんな岳南電車を盛り上げようと奮闘する社長や地域の高校生、そしてそれを支える沿線の利用者に着目して取材を行った。
情報をわかりやすく伝えることができるようにテロップや構成を工夫するとともに、沿線の温かさを伝えたい思いから日常風景を多く使用した。
(撮影・一部インタビュー・編集・監督を担当)
この研究発表は、テレビドキュメント番組におけるテロップの有効な使い方を発表である。
主に「強調など、テロップの効果的な使い方」「テロップ自体のデザイン」「文章の要約方法」「テロップのレイアウト」の4つをテーマに分析をした。
研究にあたって、様々な番組を参考にする、論文など専門的な文献も参考にするなど工夫した。そして発表にあたっては、発声練習や活舌練習を行った。
この作品では日本語ならではの美しさを伝えたいと考えて制作した。
私のなかで日本語の一番の特徴といえば「ひらがな」「カタカナ」「漢字」の3つがあることであり、同じ読みでもどれにするかによって伝わり方が異なってくる場合がある。
そこに注目してもらうために同じ読みで「ひらがな」と「漢字」両方をつかう文章を小説の中から抜粋し、パソコン上で文字を変換するUIを載せることで強調した。
本校文化祭のポスターデザイン。中学生の棟から高校生の棟までを線でつなぐことで中学1年生から高校3年生までが協力して文化祭をつくっていることを表した。